忘却 作 TREI

路傍に咲いてる花のように「強くなれたら」とか
単なる理想語ることは誰でも出来る
空想と現実の境界は何を基準として
無理だとか叶わないとか決めつけている?

「忘れ却(さ)ること」僕はただ恐れていた
地上に散らばっているありふれた言葉を集めて
「崩れ墜ちること」ばかり気にしながら
拾った言葉の漆喰(しっくい)で塗り隠して
ただ一人で安心している

何処が始まりでどこが終わりって定める?

「失っていくこと」いつも心配していた
小さな傷でさえも周りに気にしてもらいたくて
「突き放されること」どこか怯えながら
残った傷跡眺めて見せつけて
また一人で安心している